大人なら、覚えておきたいストライプ。ペンシル、ピンスト、チョーク、ダブル、シャドーいろいろなストライプ
今日は、着こなしの基礎を少し掘り下げて書きます。今回は大半が説明になるので、着こなしについては別のページを参考にして下さい。ピックアップするのはストライプ柄です。日本語に和訳すると縦縞柄ですね。横縞柄のことをボーラーといいます。また、その縞の間隔のことをピッチと呼びます。ではでは、ストライプ柄とは…
覚えておきたい5種類のストライプ柄
当サイトでは、スーツやジャケパンにあうストライプを取り上げていきます。ヘリンボーンはストライプの1種ですが以前説明しているので今回は除外しています。ヘンリンボーンストライプのページ
ペンシルストライプ
まず、ストライプの王道はペンシルストライプです。細い線が等間隔で並んでいて鉛筆で書いたような縦線が特徴です。比較的薄手の生地に仕様されることが多くてサマージャケットなどにもよく使われています。グレーにライトグレーの縦線や、ネイビーに白の縦線などが定番です。
ピンストライプ
ピンのような小さな点が連なった細い縞柄です。ダークグレーに白やライトグレーなど濃淡がハッキリしたコンビネーションが多いのが特徴です。ドットが大きくなったピンストライプをドッテドストライプと言います。濃淡がハッキリしているストライプなのでビジネススーツにもよく登場するストライプです。
チョークストライプ
文字のようにチョークで描いたような縦縞が特徴的なストライプです。ややかすれた縞が特徴で、グレー、紺、ブラウンなどがベース色となり、フラノやウールなどの柔らかい素材と相性の良いストライプです。比較的柔らかい生地を使われることが多いため、優しい雰囲気のあるストライプです。
ダブルストライプ
たて縞が2本ずつ組み合わさって並んだストライプ柄です。スーツ地としては表情があり、既製品ではあまり見かけない柄です。どこかクラシカルな雰囲気を持っているので洒落っ気あるストライプだといえます。
シャドウストライプ
光のあたり具合でストライプが見える柄です。同系色のネイビーとダークネイビーでの変化や、S撚りZ撚りの違いによってストライプ柄を素繰り出す方法もあります。S撚りは右回りで撚った糸で、Z撚りは左回りで撚った糸のことで、当然2本を並べると同じ角度から見ると反射度が違います。
爽やかなストライプならばペンシルストライプ、しっかり主張するピンスト、優しい雰囲気のチョークストライプ、洒落っ気のあるダブルストライプ、シックな雰囲気を漂わせるシャドーストライプといったところです。勿論、配色パターンでもイメージが変わってきますが基本はグレー、ネイビー、ブラウンです。シャドウストライプなブラックでも雰囲気がありよく好まれています。
ストライプの特徴として、ストライプの間隔が狭くなるにつれ派手な表情になりがちです。スーツは全体のイメージがとても重要なのです。ストライプ柄を選ぶ時は生地ばかりに目を向けてしまっていざ着てみると思った以上に派手な雰囲気になってしまったと、よく失敗するパターンです。必ず遠めから客観的に見て、変じゃないか求める雰囲気に近いかどうか確認して選ぶ事が大切です。
関連記事
-
-
秋冬のジャケパンスタイルにはメダリオンの靴を合わせて、全体のお洒落感をアップしましょう。
前回は、秋冬のジャケパンスタイルに合わせる靴のスウェードの靴をピックアップしましたが、今回は秋冬のス
-
-
ジャケパンスタイルに忘れてはいけない、春夏秋冬のコーディネイトのポイントをおさらい。
ジャケパン春夏秋冬あれこれ ジャケパン選びのポイントは、季節感を大切にすることだと前回お話させて頂
-
-
[スーツ・ジャケパン]大人なトラッドを着こなす④ アーガイル
アーガイルをジャケパンに取り入れよう トラッドな柄として、アーガイル柄は定番の柄です。色目の違いで
-
-
スーツのジャケットの袖のボタン、開く?開かない?2つタイプが存在する切羽、本切羽。
出来るなら本切羽が◎ スーツを見る簡単ポイント|ノッチドラペル|ピークドラペル|袖口(切羽)|ベ
-
-
モテる大人のジャケパンを考えてみる。どういう風に見られているかを意識する。
今日はちょっと、異性を意識したジャケパンスタイルを見て行きましょう。 意外なんのですが、お洒落すぎ
-
-
ジャケパン、スーツにも合うチェスターコートを秋冬に取り入れよう。
トレンチコート,Pコート,ダッフルコート,ダウンジャケットなど、ジャケパンに合わせるコートのニーズも
-
-
冬のズボンパンツの裾上げ。ウールパンツはダブルでやっぱりスナップボタン。
ズボンの裾上げはいつも迷ってしまいますね。いつもみたいにシングルでも問題ないですが、そこはやはりお洒
-
-
ジャケパンに合う靴。スーツに合う靴。いったいどんな靴が良いのか?
前回、お洒落は足元からの意味を分かっていただけたと思います。靴まできちんと気を配れる広い視野が欠かせ
-
-
実戦編5 ジャケパン&スーツの着こなし「春に重めの着こなしはNG。春の差し色はパステルカラーで決まり」
暖かくなる春、それまで冬に着ていた重衣料(コートやダウンなど)も含めダーク系の色使いがとっても重く見
-
-
損しないための冬場のネクタイ。締める、締めない?クールビズとウォームビス
仕事柄いろんな勉強会やセミナーなどに参加することがあります。このような場は普段では接するとこのない人