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ダブルスーツの打ち合いの深さと浅さとの関係性。年代や体型に合ったダブルスーツを着こなすために。

ダブルスーツの打ち合いを考察①

ダブルスーツのルックスを別名でダブルブレストと呼びます。どちらも通じますが同じ意味合いなので覚えておきましょう。フロントボタンを留めるときに重ねる生地を「打ち合い」と呼び、この打ち合いの幅が大きければ深い、幅が小さければ浅いといった表現をします。この打ち合いの量が、着こなしを大きく左右します。
現在はダブルスーツの人気も復活してきています。シルエットも以前のがっしりをしたものから、打ち合いが狭く着丈も若干短くなったスッキリとしたシルエットのものが好まれるようになりました。どちらかというと本来のフォーマル感よりはデザインを楽しむ傾向にあり、世界的にもそのような傾向があるようです。
フォーマルな場以外で着るダブルを探している場合は、この打ち合いが狭いスーツを選ぶことがポイントです。
打ち合い打ち合いが狭いということは、それだけシングルのボタン位置に近づくということなので、ダブルの重たさも少なくなり着こなしも楽にになります。打ち合いが深いとフロントを前開きすると、深い分の生地が垂れ下がり不恰好になりますが、打ち合いが狭いとフロントボタン前開きでも垂れ下がり感がなく着こなせます。
本来、ダブルスーツの特徴は、打ち合いが深くフォーマル感やドレッシーな雰囲気をもっていることです。ビジネスシーンで着用する場合も、かなりカッチリとしたイメージを相手に与えるでしょう。
体型的には、がっちりした体型や太っている人、年配で体に締りが無くなってきた人には、身幅もとりやすくシングルよりダブルのほうがよく似合う傾向にあります。
冠婚葬祭については、フォーマル感が要求される場面ですの時代の流行を追わずに、打ち合いの深いダブルブレストを選ぶことになります。親族なるとなお更です。また現在はシングルのダークスーツも礼服としてみなす傾向があります。冠婚葬祭の場合は、着たいものを着るのではなく主体にあわせたスーツ選びをするのが大人のたしなみです。

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