*

親族の結婚式に、ダブルの礼服に白いネクタイ?それも、白ネクタイなんてもう古い?

いつの時代も冠婚葬祭の服装は難しいものです。日常とはちょっと違ったところに存在しますからね。私も若い頃は、冠婚葬祭に服装についてもガムシャラに勉強したクチです。今日は、そういった冠婚葬祭の服装を着こなしのからではなく、考え方について書いてみました。

 「親族の結婚式には、ダブルの礼服に白いネクタイは変ですか?」これは、ネットで調べていても良く見かける質問でした。これに対して「ダークスーツに白ネクタイの格好するのは、海外ではマフィアぐらいです。日本の間違ったマナーです」というのがよく見る返答でした。

525288  結論から言うと、昔は白いネクタイが主流でしたが、現在はシルバーや白黒縞のネクタイが好まれて使われています。かといって結婚式に白ネクタイが間違いというと、そうではありません。 礼服に白いネクタイも、日本の古典的なスタイルとして捉えていくべきです。確かかに西洋文化から見ると間違った着こなしになるのかもしれませんが、ここは日本であって、その文化のステレオタイプである必要はありません。 冠婚葬祭はその土地に根付いて行われるものです。日本の中ですら東京・大阪・北海道・沖縄、様々な文化がそれぞれにあります。日本で結婚式が行われているのに、親族が白いネクタイをしたからといって、一体誰の気分を害するというのでしょうか?もし海外で行われるのであれば、その時にその土地土地にあったモノを学べばよいだけです。

冠婚葬祭の一般的な知識は持っておくに越したことはありませんが、冠婚葬祭はその土地の風習ありきで考えておくことが非常に重要で、一般常識にとらわれ過ぎない柔軟な考え方が大切です。

 

因みに今では、ダブルでなくてもシングルのブラックスーツであれば礼服とする考えも定着しています。年々冠婚葬祭のマナーが緩くなっていくなかで、親族の結婚式にダブルの礼服に白いネクタイのクラシックスタイルも、また良しです。

関連記事:

関連記事

初夏のジャケパンスタイルに問題発生。素足・裸足なら知っておきたい、夏の靴とその対策!

裸足・素肌に靴・革靴 素足に革靴、このスタイルも定番化してきました。軽やかな雰囲気とお洒落さがグっ

記事を読む

ダブルスーツの打ち合いの深さと浅さとの関係性。年代や体型に合ったダブルスーツを着こなすために。

ダブルスーツの打ち合いを考察① ダブルスーツのルックスを別名でダブルブレストと呼びます。どちらも通

記事を読む

よく言われるブラックスーツとは、一体どんなスーツをいうのでしょうか?

どこまでがブラックスーツなの? つまり黒い色をしたスーツが、ブラックスーツです。 このブラックス

記事を読む

秋冬のジャケパンのコーデを、考えてみましょう。①秋冬のウール。素材を考えましょう。

秋冬のジャケパンのコーデを、考えてみましょう。ジャケパンも例外ではなく、コーディネイトの基本は素材感

記事を読む

ストレートチップ。靴の正統派、迷うぐらいならストレートチップの靴を選びましょう。

ストレートチップの特徴って? シューケアをしてみた ①~シューキーパー編~、②~クリームを塗る編

記事を読む

no image

サイトによっていろんな説明があるけど、どうしてなの?本当の着こなしは、着こなす地域によるというのが本筋です。

そうですね。 着こなしについては諸説あります。 ですが、基本の基本は全て同じなんです。何

記事を読む

no image

Q&A:友達の1.5次会に「平服でお越し下さい」って書かれてたんだけど…。

結婚式スタイルも最近は変わってきて、結婚式は親族だけでこじんまりと行い、1.5次会で結婚式&パーティ

記事を読む

結婚式にはシッカリした失礼のない服装こそが、おとなのモテ着こなしです。結婚式ファッションの楽しみ方。

結婚式にジャケパンで出席しても大丈夫ですか?  結婚式というのは、両家の親族にとって人生の中でも

記事を読む

no image

Q&A:家族・上司・同僚・友人・の結婚式なんだけど、どんなネクタイがいいですか?イメージを上げるネクタイ選び。

 同僚や友人の結婚式はとても楽しいものですね。幸せを願いたい気持ちで一杯になります。さて、出席する服

記事を読む

Q&A:値段が高いのはいいスーツなの?どんなスーツが理想のスーツなのでしょうか?

購入予定があるスーツ。せっかくだから良いものを手に入れたいというのは誰でもが思うところです。店舗やネ

記事を読む

夏はリネンのジャケットの季節

初夏から秋にかけては涼しげなリネンスタイルが大活躍。 キーワー

実戦編6 ジャケパン&スーツの着こなし「5月6月は服選びに差がでます。この季節はポロシャツを使いこなせ」

5月を過ぎ、6月と夏というにはちょっぴり早いそんな季節。かといって長袖

実戦編5 ジャケパン&スーツの着こなし「春に重めの着こなしはNG。春の差し色はパステルカラーで決まり」

暖かくなる春、それまで冬に着ていた重衣料(コートやダウンなど)も含めダ

実戦編4 ジャケパン&スーツの着こなし「こんな春先にはボーダーのニットタイで合わせよう!」

重めのコートでは野暮ったくパステルカラーにはまだ早い。そんな春先に便利

実戦編4 ジャケパン&スーツの着こなし「チェスターコートを着こなしてみよう!」

底冷えの続く冬に欠かせないのがコートです。そこで、今回はコートの中でも

→もっと見る

PAGE UP↑
QLOOKアクセス解析